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西嶋千春について

 
新宿駅東口を出て歩道をまっすぐ進み、信号を渡りました。

「ここら辺にあるはずなんだけどな?」と思っていると、漸く雀荘fairlyの看板が目に入りました。

数少ない禁煙雀荘フェアリーについてはウェブで知っており、前から一度行ってみようと思っていました。

いつも思うのですが、雀荘って本当に目立たない所にあるよなと思いながらも、エレベーターに乗り込みました。


エレベーターからは外の景色が見え、上昇するに従って少し怖い感じがしました。

エレベーターから降り、少し進むとfairlyの扉が目に入りました。

最初はやはり逡巡しましたが、フリー雀荘はもう慣れているので、扉を開けました。


中に女性の店員さんがいて、初めての私に名刺を渡してくれました。

少しぽっちゃりとはしていましたが、綺麗な顔立ちの女性でした。


この方が西嶋千春さんで、私にドリンクを持ってきてルールを説明してくれました。

後で調べて分かったのですが、最高位戦日本プロ麻雀協会C2リーグに所属されていました。

もう少しで上位8名の昇級ラインに食い込めそうなので、頑張って欲しいです。


暫く待って漸く卓が立ちました。

3つの牌が伏せてあります。

席を決めるらしいですが、なぜ3牌なのか聞いてみますと、ここのメンバーさんは北家と決まっているみたいです。

私が起家の席を当てました。

下家と対家が中年の男性客で、上家が彼女でした。


女性とは言えプロと同卓するのははじめてですから、やはり緊張しました。

下家にリーチが掛かり、2人がゲンブツ牌を切って、私が打牌するのを彼女はじっくりと見ている感じでした。

私がリーチに対してどういう反応をし、どれくらい打てるのか腕を見ようという感じがしました。

私の手牌はリャンシャンテンで降りれそうでしたので、しっかりとゲンブツ牌で降りきりました。

彼女の目は「なるほどね。」と言っているようでした。

次局私がタンヤオドラドラの5200を上がる時、積み棒申請を忘れていたのを彼女が正してくれました。

私は今でもたまに積み棒申請を忘れてしまう時があるのです。

この時私は彼女に「どうも有難うございました。」と言って感謝しました。


東四局彼女の親番になると今までとは一変して強い打ち方になり、リーチにも無スジをノータイムで切っていきました。

数巡後刺さってしまっていましたが、押すべきところは押すという力強さを感じました。

これがプロなんだなと思いました。


南入して私の親番になった時、今度は私が他家のリーチに向かっていきました。

ポンテンで無スジを切っていったのです。

これがこの局の私が初めて見せた積極的な一打でした。

それは通りましたが、結局捲くられてしまいました。


その後私が2000、4000をツモ上がりし、トップで迎えたオーラスです。

彼女から親リーが入りました。

イーシャンテンで押したかったのですが、トップの私がラスの彼女に振ってしまってはデバサイになってしまうので、ここはゲンブツとスジでしっかりと降りきりました。

親リーに下家はやたら強く押していましたが、流局してみるとメンチンのテンパイだったのでそれも頷けました。


その半荘は結局私がトップを取りました。

我ながら完璧に打てたと思います。

しかし緊張のせいか、さすがにいつにない疲れを少し覚えました。

麻雀は運も大きいため、私でもプロに勝てる時が確かにあるんだなと思いました。


その一局で彼女は別卓へ行ってしまわれましたが、その後私はラス、3着でその店を後にしました。

私にしてみればいい経験をしたなと思いながら、また同卓する機会があればいいなと思いながら、エレベーターの下へ行く景色を眺めていました。