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賭け麻雀の違法性と風営法について

 
2024.2.12 編集

賭け麻雀の違法性について説明します。

賭博は刑法第185条より「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。」となっています。

賭け麻雀は基本的には違法ですが、雀荘は最後の文に一致するようです。

どこまでお金を賭けるのが賭博行為に当たるのかは定かではありませんが、フリー雀荘の一般的なレート点5や点ピンなら黙認されているようです。

しかしやはりお金をやり取りする雀荘は堂々とは商売できないのか、雑居ビルの上の階にあることがほとんどです。

とは言えフリー雀荘は公営ギャンブルと異なり、基本的にはグレーゾーンに当たることを心に止めておいて下さい。以前は風速1-1-3など看板に堂々とレートが記されていたのですが、最近は見かけなくなりました。

私は7年以上雀荘を利用していますが、一度でも警察が雀荘に介入してきた所はみた事がありません。

ちなみに雀荘自体は風営法の4号営業にあたり、「設備を設けて客に射幸心をそそる恐れのある遊技をさせる営業(遊技方法自体が射幸心をそそる恐れがあるもの)」との分類で、警察の許可を得て合法的に運営されています。射幸心とは偶然の利益を得たいと思う心理のことで、宝くじやパチスロをやる人の心理によく出てくる言葉です。


フリー雀荘というのは基本的には自己責任です。そして常識(建て前)では賭け麻雀は違法ですが、実際(本音)は賭け麻雀は行われているというのが現状です。最近はノーレートの店も増えましたが、9割5分以上の店では賭け麻雀が行われているのです。


尚私は知りませんが、マンション麻雀といのも実際に存在するらしく、一般的なフリー雀荘の数十倍のレートで打ているみたいです。これは明らかに違法であり、一般人には場所も分からなく、その賭場も紹介がなければ入れないみたいです。


賭け麻雀発覚で辞任に追い込まれた黒川検事長に略式起訴

2020年5月、朝日新聞・産経新聞の社員らとの賭け麻雀が発覚して辞職した黒川弘務・元東京高検検事長に、2021年3月東京簡裁から罰金20万円の略式命令が下されました。レートは点ピン(1000点100円)だったみたいです。警察としては見逃したかったと思いますが、世間への建前上そうするより無かったというのが本音だと思います。ちなみにピンは私でもよくやっている庶民的なレートです。

次にレートと場代について説明します。



賭け麻雀はなぜダメと言われるのか

日本は賭博禁止国で、公営ギャンブルを除いては一般的には法に抵触します。そうなると賭け麻雀も当然ダメで、厳密には1円も賭けてはいけないのです。

しかし高校生の時、日本シリーズになるとクラスの皆で100円出して賭け合ったり、大富豪で100円賭けたりと楽しんだことはありませんか。こんなたわいのないことすら、厳密には賭博に当たるのです。

人間の三大快楽に、飲む、打つ、買うというものがありますが、打つというのが賭博に該当し、実生活からこれを完全に排除するのは難しいのです。よって先に述べたように法を少し緩め、「ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。」としているのです。この範疇で一般の雀荘のレート、ピン(1000点100円)、点5(1000点50円)までは暗に認められています。ちなみに警察もこの事情はよく分かっています。逆に全くノーレートにしてしまうと麻雀本来の面白みを損ねてしまうところがあります。

日本人は真面目ですので、賭けを全くしたない善良の人も多く、そういう人達の感覚からすると例えどんな安くとも賭け麻雀はダメと見なされ、それが文化となっているところがあります。

賭け麻雀に関わらず本来の賭博を禁止する目的は、ギャンブル依存症の人を出さず、公共良俗に反さない秩序ある社会を維持するためです。しかし微々たる金額を賭けても、社会や個人にそこまで悪影響を及ぼすとも思えません。それで楽しめれば何も問題ないと思います。日本の大衆文化はそれすら受け入れられず、賭け麻雀はダメということになってしまうのです。1円賭けるのも100万円賭けるのも、賭けは賭けでダメということで、建て前と本音を同一視した考え方だと思います。


賭博罪がある真の理由

刑法第百八十五条、百八十六条に賭博に関しての罪が書かれており、賭博が賭博罪として規定されている理由として判例は、「国民に怠惰で浪費な風潮を生じさせること」「勤労の美風を害すること」「暴行、脅迫、殺傷などの副次的犯罪を誘発すること」「国民経済に重大な障害を与えるおそれがあること」などを挙げています。

表向きは確かにそうですが真の理由は、賭博行為を認めてしまうと簡単にマネーロンダリングや脱税ができてしまうからなのです。千点100円のレートで一部の人が麻雀をやったところで本当に上のようなことが起こるでしょうか?そんなことがないのは公営ギャンブルが成立していることからも容易に想像できると思います。ともすると国としてもそれくらいは認めてやりたいのですが、そうすることで簡単に悪用できてしまうのです。

1円の賭けを法律で許してしまえば、一億回賭けれたことにすれば立派に一億円です。そうなると合法的にマネーロンダリングができてしまいます。国は目に見えないお金の流れを嫌います。よって今までも今後も1000点1円でも法律で認められることはないのです。尚パチンコ店は三店方式とは言え一応お金の流れは見えますので容認しやすいのです。

しかし賭博に関する罪を厳密に適用してしまうと麻雀店の経営はできなくなってしまいますし、麻雀の文化が日本から消えてしまいます。警察も検察も麻雀はやりますし、その面白さも分かっていますので、多少は目をつぶってくれているのです。そのおこぼれにあやかって麻雀店は営業でき、私達は麻雀(いわゆる1000点100円以下の賭け麻雀)を楽しめているのです。