DORA麻雀勝てない人への7つのアドバイス

今回はDORA麻雀をやっている人で、どうしても勝てないという人にいくつかアドバイスをしてみようと思います。私も時給で見たらとても勝っているとは言えませんが、ここでは長期的収支がになっている状態を勝てない、或いは負けているとします。

DORA麻雀はサンマが多く立っていますので、サンマでもって解説していきます。尚主にサンマ戦術の総論となってしまうため、細かくはリンクを貼っておきますので、そちらで具体的に見て下さい。

 

1、最後まで諦めないで淡々と打つ

麻雀特にサンマはメンタルゲー的なところがあります。これは天鳳のサンマですが、どう見てもほぼラスになりそうな絶望的な状況です。しかしこんなクズ手が何と役満になってしまうのです。

 

こういう事象が暫し起こるのが麻雀で、サンマの方が良く起こる感じです。麻雀の大部分は運に身を委ねるより無く、ミスが無くてもある程度は負けてしまうゲームです。その点を理解した上で、どんな状況でも最後まで諦めないで淡々と打つよりないのです。気持ちで諦めてしまうと打牌にも影響しますので、最後まで闘争心を捨てないで下さい。仮に負けてしまうと分かっている麻雀でも、ベストの打牌で負け額を最小限に抑えて下さい。これが長期収支に影響します。

そしてこの淡々と打つというのは、言うのは簡単ですが、やり続けるのはとても難しいです。その日の体調や気分の浮き沈みも影響してきますので、麻雀に限らず心身健康を心掛けて下さい。

 

2、牌効率、鳴き、押し引きを見直してみる

麻雀は主に牌効率、鳴き、押し引きの三要素から成り立ちます。これらの精度を磨いてやる必要があります。サンマはヨンマに比べて牌効率、鳴きが簡単になる分、押し引きが難しくなる傾向にあります。

牌の種類が少ないですので、牌効率は随分楽になりますが、その分複合系が出てきやすいので注意が必要です。牌効率のおすすめ本はウザク本の赤と青、メンチン何を切るです。メンチン何を切るは複合系も学べます。これらはヨンマの本ですが、牌効率ですので考え方としてはサンマも一緒です。

サンマの鳴きはヨンマほど威力を発揮しません。なぜならチーが無いからです。鳴くと守備力が落ちますので、下手に鳴けません。よほど打点が無い限り、ポンした後のリャンシャンテン、カンチャンペンチャンを含むイーシャンテンは良くないと抑えておいた方がいいです。チーができないためイーシャンテンからテンパイまでが意外に長く、その間にリーチを受けて困ってしまうということがよく起こるのです。尚安牌が多い時はその限りではありません。また逆にポンテンは積極的に取った方がいいです。

サンマはヨンマに比べドラが多くなる分、押し引きが難しくなります。そしてサンマはテンパイは早いですので、手組から押し引きは始まります。リーチを受けたらイーシャンテン以下は大体降り、場合によってはテンパイからでも降りなければならない局面も出てきます。また押し返しも非常に難しいですが、時にはやらねばなりません。

 

3、降りを見直してみる

麻雀は大部分の局面で降りなければなりません。よってベタ降りから安牌が無い時の降りまで、期待値が長期的に悪くならないように降りなければなりません。降りは割とシステム化できますので、サンマの守備を参照して下さい。1つコツを上げると、ゲンブツ牌が無い時は1枚しか持っていないスジよりも、複数枚ある端よりの牌を切る方が勝ることが多いです。理由は愚形に刺さることも暫しですので、数巡凌げる複数枚ある牌を切る方が、長期的に押す牌の種類が少なくなり、長期的放銃率を下げてくれるのです。

 

4、牌が絞れているかどうか見直してみる

サンマにおいて役牌の絞りは重要です。絞りはヨンマ以上に比重が高く、打点の高い手を相手に上がられるかどうかに直結しますので、自分の手と見合っていないと判断したら、自分の上がりを放棄してでも止めて、相手の上がりを阻止しなければなりません。

例えばこの局面ですが、南家はドラの東をポンしており筒子染め模様です。東は中を除くこの手牌で4巡目に切りました。河を見ると6pが余っている感じで、字牌が見当たりません。今中をツモりましたが、これは相当に危険です。よってこういう牌は手を崩してでも止めます。

 

私は2sを切りましたが、手牌を開けてみると案の定、西と中のシャンポンでした。このケースは絞るというよりも、ほとんど掴まされて降りという感じに近いですが、こんな要領になります。尚4巡目で東を切ったのは、この手牌では例え鳴かれたとしても、十分見合うと思ったからです。

 

最後は結局ハイテイでツモられてしまうのですが、これは仕方が無いのです。最後まで西と中を切らなかったことが大事なのです。

 

5、無駄な放銃をしていないか見直してみる

放銃には無駄な放銃と仕方が無い放銃があります。両者の違いは今度具体的に記事にしようと思いますが、無駄な放銃というのは、降りるだけの局面、或いは上りが遠い局面からの放銃になります。仕方が無い放銃というのは序盤の事故みたいな放銃、或いは手牌が上がりに向かわせるのに十分で、放銃に対するリスクが見合っている放銃を指します。

 

またヨンマになってしまいますがご容赦下さい。今ハイテイで2pをツモり、手が詰まってしまい、何を切っていいか分からなくなってしまいました。時間に追われた末に5sを切って、トイメンに刺さって、ラス落ちしてしまいました。しかし見るとゲンブツの6mがありました。これは明らかなミスですが、こういうのを無駄な放銃というのです。オンライン麻雀は時間に制約がありますので、人間である以上間違ってしまうのは仕方が無いのですが、このような無駄な放銃が無いか見直してみて下さい。

 

6、リーチの頻度と精度を見直してみる

サンマはツモ損有でも、リーチをたくさん打たなければ打点上昇が見込めずに勝てません。サンマはヨンマよりも裏ドラが乗りやすく、3回に1回ツモが回ってくるためにツモりやすいといった要素に起因します。サンマは門前主体ですのでリーチとの相性が良く、基本的には相手を押さえつけて、こちらがツモ上がるといった流れを目指します。豆ダマをしていないか、今一度リーチ判断を見直してみて下さい。

そしてリーチは頻度と同じくらい精度も重要です。待ちが選択できるところは、若干翻を落としても、いいところで待つのがベストです。いい待ちというのは、少しでも多く山に眠っていそうな待ちです。或いは出易そうな待ちです。

 

例えばこの局面、リーチを打つとしたらどこで待ちますか?

 

手牌を開けるとこうです。トイメンは赤5sをポンしていると考えて下さい。3sが3山、1sが2山、中が1山です。よって枚数を見たらどちらでも良さそうですが、中はドラなので出難いです。そして5sをポンしているため、3sは若干使いにくくなっています。よってここは1s切りリーチが正解なのです。

 

結果は上りを逃した上に放銃となってしまいました。上がれるか放銃するかの差なので、非常に大きな差だと思います。リーチの精度は牌譜を見返すことで簡単に分かりますので、気になったらその都度確認してみるといいです。

 

7、ケアレスミスを減らす

これは言うまでもなく、ケアレスミスをしていてはいい結果が出るはずはありません。サンマは牌効率、鳴き、押し引き、リーチ判断等を極めたら、後は減点方式のゲームです。ケアレスミスを極力しないようにして下さい。

そういう私も実戦ではかなりやってしまいます。テンポよく切ってしまうのと、立て続けに何局も打ってしまうのが原因だと思いますが、私の元来の如何ともし難い人間性によるものなのかもしれません。

 

東初この局面ですが、私は国士無双のイーシャンテンで北をツモりました。当然抜くところですが、手拍子で6pを切ってしまいました。

 

次巡に慌てて北を抜きますと何と9mのツモでした。これで国士無双のテンパイですが、下家が西を一巡前に切っています。つまり一巡前に抜いていればこれで上がれていた可能性が高いです。

 

以下西は出ず上家にかわされてしまいました。ケアレスミスはこのように、時にA級ミスになってしまうものです。どうすれば減るのか、私の課題でもありますが、私は10東風に1回は小休止を入れるように心掛けています。

 

まとめ

如何でしたでしょうか。当たり前の事を当たり前のように書いてしまった感じですが、その当たり前の事が毎日やっていると案外盲点になってしまうものです。DORA麻雀で勝てないと思う人は、今一度見返してみて下さい。

 

DORA麻雀

換金できるDORA麻雀は副業アプリとして稼げるか

2023年01月28日(土)20時00分に参加無料のトーナメントが行われます。1卓1抜制のヨンマトーナメントで、優勝者には2万円相当、2~15位まで4000円相当のShaddy カタログギフトが手に入ります。季節毎に開催される年に4回しかないトーナメントで今回は冬に当たります。

冬なのでカニやウニ等の冬の味覚が満載されていると思います。私は2021年秋の味覚トーナメントで入賞を果たし、ホテルオークラのスープ缶セットをいただきました。ホテルでしか味わえないような高級な味がしたのを覚えています。大変良かったですね。

このトーナメントは数あるDORA麻雀トーナメントの中でも狙い目で、私は今まで2度ほど入賞を果たしました。登録者に比べて実際の参加者はそれほど多く無く、2021年の秋では一回戦突破しただけで入賞となりました。一回戦が4局しかなくほぼ運ゲーですので、腕に自信が無くてもくじ引きを引く感覚で参加してみて下さい。私も必ず参加しますので、時間がある方は是非参加してみて下さい。

 

オンラインでお金を賭けて麻雀ができるようになった現在、麻雀の腕さえあれば、隙間時間にスマホアプリを立ち上げ、副業として稼ぐことができるのではないかと誰しもが思うと思います。好きな時間に好きなだけやり、換金すると言った要領です。

DORA麻雀は確かにそういう使い方もできます。サンマ東風戦であれば、一局10分程度で済みますので、まさに隙間時間にやるのにももってこいです。

しかしお金を賭けてやる以上、相手も相当に手強いです。そして場代もありおますので、それを差し引いて+の収支に持っていくのは相当の腕が必要です。また車内とか気が散る場所では、本来の力を発揮できなく、負けてしまう可能性があります。やはりいくら隙間時間と言えど、集中してできる環境でやることをおすすめします。

ではDORA麻雀は副業アプリとしてどれぐらい稼げるのか私の実戦結果から見てみようと思います。ちなみに私の雀力は天鳳七段です。2022年は鳳凰卓で859本打ち、昇段も降段もしませんでした。

 

$4/8

このレートは一昨年の9月まで私の主戦場としていました。直近の2020年10月~2021年9月までの1年分で見ていきます。

レート 局数 キャッシュゲーム収支
2020年10月 $4/8 143局 +$79.65
11月 $4/8 157局 +$105.79
12月 $4/8 137局 -$12.57
2021年1月 $4/8 319局 +$179.83
2月 $4/8 216局 -$3.72
3月 $4/8 205局 +$90.22
4月 $4/8 152局 +$93.02
5月 $4/8 220局 +$39.32
6月 $4/8 73局 -$12.51
7月 $4/8 111局 +$52.81
8月 $4/8 152局 -$4.73
9月 $4/8 89局 +$13.06

日単位で見た最大下振れ-$53.11 (10/11~10/16)

日単位で見た最大上振れ+$128.36 (1/13~1/19)

計1974局打ちトータル収支は+$620.17でした。つまり1局あたり$0.314の利益が出ていることになります。1局平均10分として考えますと1時間では0.314×6≒1.88ですので、時給$1.88(248円)です。尚$1は132円(2023.1.11のレート)として換算しました。このレートは手堅く稼げ、ブレ幅も小さいのがいい所です。

 

$8/16

このレートは去年私の主戦場としていました。直近の2021年10月~2022年8月と12月までの12カ月間で見ていきます。(2022年9~11月まではブラウザー版に慣れるために、レートを下げていました。)

レート 局数 キャッシュゲーム収支
2021年10月 $8/16 169局 +$91.59
11月 $8/16 140局 +$20.35
12月 $8/16 28局 -$87.32
2022年1月 $8/16 142局 +$127.7
2月 $8/16 256局 -$63.55
3月 $8/16 230局 +$88.35
4月 $8/16 265局 +$117.48
5月 $8/16 227局 +$114.41
6月 $8/16 267局 +$164.96
7月 $8/16 201局 +$75.31
8月 $8/16 95局 -$126.24
12月 $8/16 294局 +$177

日単位で見た最大下振れ-$113.5  (5/24~5/28)

日単位で見た最大上振れ+$151.08 (12/16~12/20)

計2314局打ちトータル収支は+$700.04でした。つまり1局あたり$0.3025の利益が出ていることになります。1局平均10分として考えますと1時間では0.3025×6≒1.815ですので、時給$1.815(240円)です。尚$1は132円(2023.1.11のレート)として換算しました。意外かもしれませんが、$4/8に比べて時給が下がるのは、相手のレベルが上がるからです。尚高レートでは十段経験者でも場代で収支が-になるようです。

 

結論

結論を言いますと天鳳七段の雀力の人が、DORA麻雀で$4/8、$8/16で打ちますと時給240~250円程度稼げるということになります。バイトの方が全然稼げますし、副業として稼ぐにも少ない金額だと思います。しかし楽しみながら稼げると思えば、悪くないのではないでしょうか。私の場合は稼ぐというよりも、DORA麻雀そのものを楽しんでいますのでこれで十分です。

 

DORA麻雀のプロ

DORA麻雀をやっているプロ(日本プロ麻雀連盟、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、RMU、麻将連合-μ-等の団体に所属している競技麻雀プロ)は誰なのか、知りたい人もいると思います。しかしDORA麻雀はオンラインカジノ系に属するため、法に抵触する可能性もり、自分からDORA麻雀をやっていると明かしているプロは見たことがありません。しかしDORA麻雀は天鳳と同じくIDでプレイしますので、やっている人は絶対にいると思っています。

DORA麻雀には月間プレイヤーランキングというもがあり、これは場代込みで上位から儲けているプレイヤーのランキングになります。

これは毎月DORA麻雀の公式ホームページにて公表されていますが、ここに度々出てきている人は真の意味でDORA麻雀のプロと言えます。毎月上位20名ですが、私等は一度も載ったことがありません。恐らくメチャクチャ強くて$16/32以上のレートで毎月相当打数打っており、それなりに勝っている人、或いはトーナメントで上位入賞して、それなりの賞金額を手にした人だと思います。よく見かけるプレイヤーを挙げてみます。

ezaki、honochan、APORO、gumi、amazarashi、Yamahei、zot、codas、fukami、gyokuro、PRANA、aldo、tomo-dora、Adarkar、kobamon、Yasutaka

まだいるかもしれませんが、こんなところです。zot、codas、Adarkar、kobamon、Yasutakaは当たったような記憶があります。

牌譜が見れないのが残念な所ですが、彼等の推定雀力は天鳳八段以上で、月間$1000を裕に超えるくらい稼いでいると思われます。しかしこのクラスになると相手も強く、下振れもあるため、それでも時給500円を叩き出すのは相当大変なのではないかと思います。

 

DORA麻雀

回し打ちと押し返しのコツはトイツ(アンコ)落とし

2023.2.7 更新

新年明けましておめでとうございます。今年一発目の投稿になります。

去年は年末に新型コロナに罹ってしまいました。23日PCRの検査を受けて陽性と出ました。症状は軽く、のどの痛みは取れ、熱は下がりましたが、まだ咳が治まらず風邪様症状は続いています。自宅療養期間は過ぎましたが、外出はまだ控えています。

どこで貰ったのか分かりませんが、駅、食堂、雀荘、ここら辺だと思います。いずれにしろどこも行けませんので、今はブログを書くことぐらいしかできません。川崎大師にでも初詣に行って、焼きトウモロコシでも食べたいのですけどね。

さて今回の投稿は三人麻雀戦術の回し打ちと押し返し方になります。先制リーチに対して無造作に無スジを切っていくわけにはいかず、大体は降りることになりますが、それでも2割くらいは回し打ったり、直接押し返していくこともあります。今回は後手を引いた時、どういう風に対処するのか。どういった条件で押し返しが成立するのか具体的に見ていこうと思います。

 

回し打ち1

発は2枚目なので仕方なく鳴きました。今4sをツモったところですが、白ポンと北を3枚抜いている親が5sを切っており14s、69sのスジは危なくなっています。上がっても面白い手では無い上、4sを押すリスクが高いので、ここは8sを合わせて回ります。

 

数巡後また復活しました。しかし今度は南家に動きがあり、4sは南家にも危なくなっています。よってここでも4sは切りません。比較的通りそうなアンコの2pを切ります。

 

最後また復活して聴牌で流局しました。他2人も聴牌でした。結果的には4sは2度とも通っていました。しかし2人共イーシャンテンで入り目でした。4sはそれなりに危険だったということです。このように危険牌を掴まされて、押すリスクが高い場合は聴牌を崩して回ることになります。回る場合はなるべく安全度の高い牌をトイツ落とししてやると復活しやすいです。

 

回し打ち2

捲りに行きたいところですが、早い親リーが掛かり、さすがにこれでは遠すぎます。よってここは1mをアンコ落としします。アンコ落としやトイツ落としは回し打ちでよく出る手筋で、安牌を切りながら様子を見ます。

 

1mのアンコを落としを終えて8sをツモったところです。ツモの入りが良かったので押し返せそうですが、まだリャンシャンテンです。ここは東のトイツ落としをします。1枚の白よりも2枚の東を優先して切ります。ここは重要でダブ東に当たるリスクはありますが、シャンポンや単騎に当たるリスクは白より低くなっていて、また2枚切れるメリットもあります。

 

東を落とし終えたところで、このようになりました。いよいよ押し返しが現実味を帯びてきました。ここまで当たる可能性の低い1mと東しか切っていないことに注目して下さい。ツモの入りは運ですが、安牌の落とし(様子見)と好ツモ(運)が重なって、押し返しは成立するのです。ここまで整えば初牌の白くらいは勝負します。

 

このようになりました。ここも重要な所ですが、ここはひよったりせず、7sを切ります。これが一番受け入れが広く、赤5sが見えていて、その跨ぎが無いのも判断材料となります。押し返せる機会はそうないですので、小リスクは負う価値があります。

 

以降は3pを合わせて良型+良型のイーシャンテンとなり、最後はワンチャンスの4sを勝負して、2sで上がり切ることができました。牌を置換してみて(この場合は1mのアンコ落とし)、押し返せるような形になれば勝負する。こんな感じになります。

 

回し打ち3

手牌を明かして見ていきます。今3pをツモりましたが、西家の捨て牌が濃く、放銃したくないために東で回ることにしました。そもそもダブ東を鳴いていない時点で、もう守備的な思考でした。尚西家は聴牌外しをしています。

 

西家は聴牌しましたが、私も危険な筒子は切らず、フリテンで聴牌しました。

 

そして4pをツモりましたが、当然これも打てません。ここは1sを切って聴牌を外し、筒子へのくっ付きを狙います。回し打ちの典型です。

 

最終形は347p待ちとなり、7pをツモって上がり切ることができました。相手の上がりを抑えての上がりですので、長期的に大きなプラスです。 危険牌を切らずにそれを使い切っての上がり、これが回し打ちの醍醐味になります。

 

押し返し1

トップで終えたいオーラスで、親リーが入ってしまいました。南トイツ落としから入り、こうなりました。親は北を抜いていなく打点が不明です。最悪降ったとしてももう一局できます。この状況でしたら、スジの3pくらいは押します。

 

数巡後聴牌しました。残りスジは少なくなってきましたが、それでも片中スジの5pくらいは押します。

 

そのまま押し切ることができました。押し返しは、上がるメリット・上がり易さ、押す牌の危険度・放銃した後の状況を天秤に掛けます。前者が上回っていると思えば押し返していくことになります。回し打ちは広義の意味では押し返しなのですが、ここでの押し返しは割とリスクを取って直線的に行く順を取り上げます。

 

押し返し2

オーラス上がりトップのイーシャンテンですが、南家からリーチが掛かってしまい、今6pをツモったところです。降りてもラス濃厚ですので、こういう場合は押し返すことになります。片スジの6pくらいは勝負します。

 

6pは通り、発はさすがに加槓しません。しかしその後に4pをツモってしまいました。残りスジが4本になっており、さすがに両無スジはきついので、ここは一旦2sを切ります。

 

南も初牌できついので、1sのトイツ落としをします。

 

北を抜いてフリテンサンメンチャンになり、南を勝負しました。その後にツモったのがまたしても4pです。残りスジは147pしか無く、さすがにこれは切れません。よって8sで回ります。

 

その後1p、2pとツモり、最後は3pをツモって上がり切ることができました。南家は間7p待ちでしたが、4pを止めるという感覚は悪くなかったと思います。押し返すと言ってもきついスジを引いた場合は、回しながら復活を狙うという発想も持って下さい。押し返しと回し打ちは常に連動しているのです。

 

押し返し3

親からリーチを受けての一発目です。通常は降りるところですが、これぐらい手牌が良ければ上がれる可能性も十分ありますので、押し返しにいってもいいと思います。こちらの上がり易さ、相手の残りスジの多さ(残り10本)を考慮したというわけです。ここは9sを勝負します。

 

次に7pをツモりました。押さなければいけない牌が2つもありきついですが、巡目がまだ大分ありますので、ここは頑張って東を勝負します。これはギリギリの押しですが、安牌が増えたので降りるというの悪くないと思います。しかし麻雀は時には鋭い踏み込みも必要なのです。

 

聴牌しました。ここまできたら最後の一スジを勝負します。7p切りリーチです。

 

上家のリーチ宣言牌で上がることができました。3連発の押しは気持ちいいですが、親も満貫確定の良形リーチで実際は際どかったと思います。シャンテン押しはこのように微妙なケースが多いです。

 

まとめ

如何でしたでしょうか。回し打ちと押し返しは割と技術差の出るところだと思います。やり過ぎは良くないですが、ある程度はしないといけないのです。相手の攻撃をかいくぐって、こちらが上がるのですから難度は高いです。特にサンマはスジが少ないため刺さりやすく、ドラが多くて打点も高いため、シャンテン押しのレンジは非常に狭いです。回し打ちと押し返しでよく出てくるスジは、安牌のトイツ(アンコ)落としですので、意識してみて下さい。

 

DORA麻雀