回し打ちと押し返しのコツはトイツ(アンコ)落とし

2023.2.7 更新

新年明けましておめでとうございます。今年一発目の投稿になります。

去年は年末に新型コロナに罹ってしまいました。23日PCRの検査を受けて陽性と出ました。症状は軽く、のどの痛みは取れ、熱は下がりましたが、まだ咳が治まらず風邪様症状は続いています。自宅療養期間は過ぎましたが、外出はまだ控えています。

どこで貰ったのか分かりませんが、駅、食堂、雀荘、ここら辺だと思います。いずれにしろどこも行けませんので、今はブログを書くことぐらいしかできません。川崎大師にでも初詣に行って、焼きトウモロコシでも食べたいのですけどね。

さて今回の投稿は三人麻雀戦術の回し打ちと押し返し方になります。先制リーチに対して無造作に無スジを切っていくわけにはいかず、大体は降りることになりますが、それでも2割くらいは回し打ったり、直接押し返していくこともあります。今回は後手を引いた時、どういう風に対処するのか。どういった条件で押し返しが成立するのか具体的に見ていこうと思います。

 

回し打ち1

発は2枚目なので仕方なく鳴きました。今4sをツモったところですが、白ポンと北を3枚抜いている親が5sを切っており14s、69sのスジは危なくなっています。上がっても面白い手では無い上、4sを押すリスクが高いので、ここは8sを合わせて回ります。

 

数巡後また復活しました。しかし今度は南家に動きがあり、4sは南家にも危なくなっています。よってここでも4sは切りません。比較的通りそうなアンコの2pを切ります。

 

最後また復活して聴牌で流局しました。他2人も聴牌でした。結果的には4sは2度とも通っていました。しかし2人共イーシャンテンで入り目でした。4sはそれなりに危険だったということです。このように危険牌を掴まされて、押すリスクが高い場合は聴牌を崩して回ることになります。回る場合はなるべく安全度の高い牌をトイツ落とししてやると復活しやすいです。

 

回し打ち2

捲りに行きたいところですが、早い親リーが掛かり、さすがにこれでは遠すぎます。よってここは1mをアンコ落としします。アンコ落としやトイツ落としは回し打ちでよく出る手筋で、安牌を切りながら様子を見ます。

 

1mのアンコを落としを終えて8sをツモったところです。ツモの入りが良かったので押し返せそうですが、まだリャンシャンテンです。ここは東のトイツ落としをします。1枚の白よりも2枚の東を優先して切ります。ここは重要でダブ東に当たるリスクはありますが、シャンポンや単騎に当たるリスクは白より低くなっていて、また2枚切れるメリットもあります。

 

東を落とし終えたところで、このようになりました。いよいよ押し返しが現実味を帯びてきました。ここまで当たる可能性の低い1mと東しか切っていないことに注目して下さい。ツモの入りは運ですが、安牌の落とし(様子見)と好ツモ(運)が重なって、押し返しは成立するのです。ここまで整えば初牌の白くらいは勝負します。

 

このようになりました。ここも重要な所ですが、ここはひよったりせず、7sを切ります。これが一番受け入れが広く、赤5sが見えていて、その跨ぎが無いのも判断材料となります。押し返せる機会はそうないですので、小リスクは負う価値があります。

 

以降は3pを合わせて良型+良型のイーシャンテンとなり、最後はワンチャンスの4sを勝負して、2sで上がり切ることができました。牌を置換してみて(この場合は1mのアンコ落とし)、押し返せるような形になれば勝負する。こんな感じになります。

 

回し打ち3

手牌を明かして見ていきます。今3pをツモりましたが、西家の捨て牌が濃く、放銃したくないために東で回ることにしました。そもそもダブ東を鳴いていない時点で、もう守備的な思考でした。尚西家は聴牌外しをしています。

 

西家は聴牌しましたが、私も危険な筒子は切らず、フリテンで聴牌しました。

 

そして4pをツモりましたが、当然これも打てません。ここは1sを切って聴牌を外し、筒子へのくっ付きを狙います。回し打ちの典型です。

 

最終形は347p待ちとなり、7pをツモって上がり切ることができました。相手の上がりを抑えての上がりですので、長期的に大きなプラスです。 危険牌を切らずにそれを使い切っての上がり、これが回し打ちの醍醐味になります。

 

押し返し1

トップで終えたいオーラスで、親リーが入ってしまいました。南トイツ落としから入り、こうなりました。親は北を抜いていなく打点が不明です。最悪降ったとしてももう一局できます。この状況でしたら、スジの3pくらいは押します。

 

数巡後聴牌しました。残りスジは少なくなってきましたが、それでも片中スジの5pくらいは押します。

 

そのまま押し切ることができました。押し返しは、上がるメリット・上がり易さ、押す牌の危険度・放銃した後の状況を天秤に掛けます。前者が上回っていると思えば押し返していくことになります。回し打ちは広義の意味では押し返しなのですが、ここでの押し返しは割とリスクを取って直線的に行く順を取り上げます。

 

押し返し2

オーラス上がりトップのイーシャンテンですが、南家からリーチが掛かってしまい、今6pをツモったところです。降りてもラス濃厚ですので、こういう場合は押し返すことになります。片スジの6pくらいは勝負します。

 

6pは通り、発はさすがに加槓しません。しかしその後に4pをツモってしまいました。残りスジが4本になっており、さすがに両無スジはきついので、ここは一旦2sを切ります。

 

南も初牌できついので、1sのトイツ落としをします。

 

北を抜いてフリテンサンメンチャンになり、南を勝負しました。その後にツモったのがまたしても4pです。残りスジは147pしか無く、さすがにこれは切れません。よって8sで回ります。

 

その後1p、2pとツモり、最後は3pをツモって上がり切ることができました。南家は間7p待ちでしたが、4pを止めるという感覚は悪くなかったと思います。押し返すと言ってもきついスジを引いた場合は、回しながら復活を狙うという発想も持って下さい。押し返しと回し打ちは常に連動しているのです。

 

押し返し3

親からリーチを受けての一発目です。通常は降りるところですが、これぐらい手牌が良ければ上がれる可能性も十分ありますので、押し返しにいってもいいと思います。こちらの上がり易さ、相手の残りスジの多さ(残り10本)を考慮したというわけです。ここは9sを勝負します。

 

次に7pをツモりました。押さなければいけない牌が2つもありきついですが、巡目がまだ大分ありますので、ここは頑張って東を勝負します。これはギリギリの押しですが、安牌が増えたので降りるというの悪くないと思います。しかし麻雀は時には鋭い踏み込みも必要なのです。

 

聴牌しました。ここまできたら最後の一スジを勝負します。7p切りリーチです。

 

上家のリーチ宣言牌で上がることができました。3連発の押しは気持ちいいですが、親も満貫確定の良形リーチで実際は際どかったと思います。シャンテン押しはこのように微妙なケースが多いです。

 

まとめ

如何でしたでしょうか。回し打ちと押し返しは割と技術差の出るところだと思います。やり過ぎは良くないですが、ある程度はしないといけないのです。相手の攻撃をかいくぐって、こちらが上がるのですから難度は高いです。特にサンマはスジが少ないため刺さりやすく、ドラが多くて打点も高いため、シャンテン押しのレンジは非常に狭いです。回し打ちと押し返しでよく出てくるスジは、安牌のトイツ(アンコ)落としですので、意識してみて下さい。

 

DORA麻雀

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