上級卓攻略

2022.11.8

本記事は天鳳四人麻雀上級卓(東南戦、東風戦)について書いています。

上級卓の特徴
上級卓のポイント配分
上級卓攻略
　牌理を身に付ける
　押し引きを理解する
　無駄なヤミテンはしない
　正しい鳴き感覚を身に付ける
　リーチへの対応を身に付ける
上級卓を攻略するのにお勧めの本
上級卓に入れない上級卓は有料か?
レートが少なくて特上卓へ行けない

上級卓の特徴

上級卓で打てる条件は1級以上となり、50,000人以上が在籍しています。私の場合、一般卓はすぐに抜けましたが、上級卓では思いのほか苦戦し、五段になっても特上へ入るR1800を満たさず、通算で800本近く打ちました。もしかしたら俺は上級卓を一生抜けれないんじゃないかと本気で思ったこともあります。

このクラスの特徴は、麻雀の本質は理解していないものの、ルールとゲームの進め方は分かっているという印象です。基本牌効率は大体できていますが、鳴き方がおかしかったり、無駄なダマをしたり、リーチに対して押し過ぎたりしています。守備や状況判断は特にできていない感じです。

よってここを抜けるのはさほど難しくは無く、麻雀のルールにちょっとしたコツを掴むだけで簡単に抜けることができます。特に麻雀の2大要素となる牌効率と押し引きが大事です。

上級卓のポイント配分

上級卓は主に1級〜三段までのプレイヤーの舞台となります。

配分ポイントはこんな感じで、東南戦の場合1位＋60pt、2位＋15pt、3位±0で、4位は段位によって−となるポイントが異なります。これで初期ptの倍増やせれば昇段ということになります。

注目するのは三段配分で4位が−75ptなため、1〜4位を満遍なく取っていれば三段は維持できます。逆に言うと上級卓で勝ち越せればptは増えていき、四段になることができるというわけです。上級卓のレベル自体がそれほど高くは無いので、割と容易にクリアすることができます。

上級卓攻略

上級卓では具体的にどういう所がダメで、どうすればいいのか見ていきます。自ずと課題も見えてくると思います。上級卓で勝てない人は必見です。

牌理を身に付ける

牌理というのは牌効率です。言わば上がりやすいように手牌を整えていくということです。今上家は9pを切りましたが、ここは5pを切るのが正しいですね。恐らくペンチャンを嫌ったのだと思いますが、三色で鳴いてもいけますので、素直にイーシャンテンに取った方がいいです。牌理は基本中の基本ですので、まずはここから身に着けましょう。

押し引きを理解する

これは当時三段で打ってた時の私の一局ですが、今私が2sを無造作に切ってトイメンの3900に放銃したところです。下家は確実に聴牌、トイメンも聴牌濃厚で、こちらはサンシャンテンです。三色は見えるもののスピードが全然間に合っておらず、こういうところはもう降りるより無いのです。よってここは8pを合わせるのが正解となります。形がいいから上がるでは無く、麻雀は相手との相対評価ですので、押し引きを理解しましょう。

無駄なヤミテンはしない

今トイメンが上家から3200を上がったところですが、これは勿体ないですね。四暗刻の手替わりを待ったのだと思いますが、点差から考えても三暗刻でリャンメンでリーチを打った方が上がりの期待値が高いです。

今私がヤミテンに取ったところですが、これもリーチが正解です。愚形ですが、打点上昇のメリットの方が大きいので、先制なら迷わずにリーチを打ちましょう。

正しい鳴き感覚を身に付ける

トイメンが今オタ風の北を鳴いたところですが、これは役が無くおかしいですね。2着なのにわざわざ守備力を下げて、放銃のリスクだけを上げてるだけの鳴きです。終盤の形テンを除き役無しの鳴きは止めましょう。

これは下家が今オタ風の西を鳴いたところですが、これもおかしいです。白を鳴くなら分かりますが、これでは愚形含みの雀頭のない白バックの形になってしまい、味が相当に悪いです。上級卓ではこのように鳴きの感覚が分かっていないプレイヤーが散見されますので、鳴き感覚を身に付けるのも早く上級卓を抜けるコツとなります。

リーチへの対応を身に付ける

今私の親リーに対し上家が一発で4mを切って、結果的にトイメンに放銃したところです。確かに形は良くシャンテン押しをしたくなる気持ちは分かりますが、如何せん対親リーで、放銃するとラス落ちのリスクが高くなりますので、ここは発のアンコ落ちしで回るのが正解なのです。これも押し引きの部類ですが、自分の手牌価値を高く見積もり過ぎて、押しが強すぎる傾向がありますので攻撃と同じくらい守備の感覚を身に付けるようにしましょう。

今トイメンがリーチに対して一発で1mを切って放銃したところですが、ドラの東も抱えており放銃したくないところなので、ゲンブツの3pが正解となります。上級卓を見ていますと、このようなリーチへの半端な対応が目立ちます。押し返す条件というのは本当に限られていますので、聴牌していない限り大体の場合はベタ降りが正しいのです。

今上家が親リー後の発をポンして8mを切り放銃したところです。これもおかしいですね。形はいいもののまだ一メンツもできていなく、8mが通ったとしても聴牌まで最低2枚は無スジを切らねばなりません。ここは鳴かずにツモって、何もなければ発のトイツ落ちしが正解です。上級卓はこのようにリーチへの対応がすごく悪く、恐らく分かっていないのだと思います。

上級卓を攻略するのにお勧めの本

　

定石何を切るは標準問題ですので、これで牌理を覚えるといいです。また現代麻雀押し引きの教科書は、どういう押し引きをすればいいのかの指南書ですので、これで押し引き感覚を身に付けるといいです。いずれもそれほど難しくは無く、標準的な麻雀戦術書です。

上級卓に入れない上級卓は有料か?

上級卓はWindows版とDesktop4K版で打つ場合は有料となります。無料で打ちたい方はFlash Premium版、Flash Economy版、Web版、アプリ版のいずれかで打って下さい。

レートが少なくて特上卓へ行けない

四段に上がったのにR(レート)が足りなくて特上卓へ行けない。こんな悩みを抱えている人はいませんか。何を隠そう私がそうでした。Rは3着でも減ってしまうため、いくらラス回避ができても3着が多いとRは低いままです。これですと四段になってもRが1800に足らず、特上卓へ入れないという事態に直面してしまいます。これはRの変動の試合数補正によるものです。Rの変動は以下の式で表せます。

(Rateの変動) = (試合数補正) x ( 対戦結果 + 補正値 ) x (スケーリング係数)
試合数補正(400試合未満): 1 - 試合数 x 0.002
試合数補正(400試合以上): 0.2

簡単に言ってしまえば、試合数400未満なら試合数補正が大きくなり、Rも大きく変動しますが、400以上ですと試合数補正が小さくなりRが変動しにくくなってしまうのです。

私の場合は五段になって漸くRが1800に達しました。Rの増減は着順と対戦相手の相手のRによって決まりますので、皆Rの低い上級卓で400試合以上経ち、Rを1800まで増やすのは意外に時間がかかります。元々強くコンスタントに1着と2着が多い人は、すんなり段位と共にRも増えていき、四段と共に特上卓へ上がれますが、麻雀に不慣れで3着を多く取ってきてしまった人は、四段になった後でもRが1800を超えるまで上級卓で打ち続けるよりありません。

これが私が上級卓で800本近くも打ってしまった原因ですが、これも卓上卓への条件とあらば、クリアしなければならない課題なのです。普通に強くなればRも増えていきますので、根気よく打ち続けて下さい。