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初めての雀荘について

 
2021.11.28 更新

オンライン麻雀天鳳で四段になった時、リアル麻雀というのもやってみたくなりました。リアル麻雀は仲間内でやった時以来20年ぶりくらいになります。結構自信はありました。そこで勇気を振り絞って初心者歓迎と出ているZOOへ行きました。

雑居ビルのエレベーターを昇ると、ZOOの扉がありました。入り口が案外狭く感じ、歓迎と出ていながら何か部外者を拒んでいるように感じられました。扉を開けると中から若い店員が「いらっしゃい。ご希望レートは?」と言ってきました。休日の昼間でしたが、4卓くらい稼動していました。

初心者であることを告げると店員は快くルールを説明してくれました。ZOOのレートは点3、点5がありますが私は点3を選びました。やがて卓が空き、私の他に待っていた人も同卓することになりました。

全自動卓も初めてでしたので、牌を落としてからボタンを一つ押すだけで、配牌が目の前に現れる早さに戸惑いを隠せませんでした。オンラインの平面麻雀と違い、人間同士の距離が近く空間的でしたので、偉く緊張しました。

自分の手牌ばかりで余裕が無く、自分の牌山を前に出すのを何回も忘れ指摘されました。理牌も時間が掛かり、ツモってきた牌はイチイチ手牌へ入れてから切っていましたので、本当に同卓者には迷惑を掛けてしまったと思います。

一局目は対面が私の上家に大きいのを2回振り込んで、あっという間にハコラスになってしまいました。私は3着でした。半荘はこんなに早く終わってしまうんだというのが、最初の感想でした。

一局目の精算が終わるとすぐに二局目が始まりました。二局目は前回ラスだった人がチンイツを上がり独走のトップで、私がラスでした。

一回も上がれないまま三局目へ入りましたが、漸く東一でメンピンツモ赤ドラ1の手を上がれました。「1300、2600です」と言いましたが、対面の人が裏ドラと教えてくれました。

そうです。裏ドラを見るのすら忘れてしまっていたのです。裏を見ると一枚載っていて、2000、4000の2枚オールというのが私の初上がりでした。他にも安手を一回上がりましたが、結果はやはりラスでした。

ここまでやってみて、他家が打牌してからツモるまでのスピードが速く、意外に鳴けないことに気づきました。スムーズに鳴けるようになるのは3ヵ月くらい経ってからでした。そもそも鳴きの技術もありませんでしたし、鳴く牌を予め認識しておくということもしていませんでした。

四局目になって初めて発をポンしてみました。

手牌が遠く、本当は喰う形ではないと思ったのですが、鳴くというのを一回やってみたかったからです。四局目は3着で終了し、ラス半を入れていたのでそこで止めました。

初日は四局打って、3、4、4、3で5400円負けでした。リアル麻雀やったのが20年ぶりくらいでしたので、技術も無く当然の結果だったと思います。イーシャンテンから中々テンパイが入らなかったし、祝儀の特性も理解していなかったので赤ドラの価値も分からず、弱々しい麻雀だったと思います。また椅子の高さが合っていなく見づらかったのもあります。調整すればいいのですが、そんなことすら気が回らなかったのです。

オンラインでは勝手に理牌はしてくれるし、鳴く時は選択する時間があるのに、リアルは全部自分でやらねばならないため全くの別ゲーに感じました。オンラインでやっているようなことがリアルでできるようになるのに、私は半年は掛かりました。天鳳凰では四段なのに多分その日は2〜3級くらいの力しか出せなかったと思います。

卓を立つ時、「ありがとうございました。」と会釈をすると相手も返してくれました。自分の手牌ばかりで他者に気を使う余裕はなく、本当に迷惑ばかり掛けてしまいましたが、よくここまで付き合ってくれたと心底感謝しました。

扉を開けると疲労感を感じました。


余談

点3というと最低レートというイメージですが、実はフリー雀荘へ初めて行った日から10年近く経った今でもたまにやることはあります。普段はピンか点5ですが、点3の時でも決して手を抜くということはしません。その店のルールに慣れているフリー客は、たとえ点3常連であったとしても凄く強いです。